建築設備士 二次試験、お疲れさまでした
令和8年度の建築設備士 二次試験(設計製図)を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。5時間30分の長丁場、集中を切らさずに走り切っただけでも、大きなことです。
試験が終わった直後は、
- 解答速報はどこかに出ていないか
- 自分の答案は合格ラインに届いているのか
- 合格発表はいつなのか
こうしたことが気になると思います。この記事では、二次試験の自己採点についての現実と、合格発表までの過ごし方、そして結果を待つ間にできることを、二次に合格した経験をもとに正直にお伝えします。
建築設備士 二次試験に「解答速報」はありません
先に、いちばん知りたいことにお答えします。
建築設備士 二次試験(設計製図)には、一次試験のような明確な解答速報はありません。 <!– SWELL:キャプションボックスで強調 –>
理由は、試験の性質にあります。一次試験(学科)はマークシート方式なので、正答を照らし合わせれば自己採点ができます。しかし二次試験は、設計条件を読み取り、設備計画を記述し、製図まで仕上げる試験です。「唯一の正解」が存在せず、採点も複数の観点から総合的に判断されます。
そのため、資格スクールが「模範解答例」や「講評」を出すことはあっても、一次のような点数がはっきり出る解答速報は存在しません。ネットで探しても見つからないのは、そういう理由です。
では、自己採点はできないのか
厳密な点数での自己採点はできません。ですが、「合格に近い答案が書けたか」を、いくつかの観点で振り返ることはできます。
二次試験で評価されるのは、主に次のような点です。
- 設計条件(施工条件)を正しく読み取れていたか
- 設備方式の選定に、理由を添えて記述できたか
- 必須問題で、問われたことに的確に答えられたか
- 製図が、条件と矛盾なく描けていたか
- 記述が「設備名だけ」でなく、目的や効果まで書けていたか
これらを思い返して、大きく外していなければ、手応えとしては悪くありません。逆に「条件を読み違えた」「記述が埋まらなかった」という箇所があっても、二次は減点方式なので、他で書けていれば十分に取り返せます。一箇所のミスで即不合格、という試験ではありません。
合格発表までの過ごし方
二次試験の合格発表までは、しばらく時間があります。手応えがどうであれ、結果が出るまでは確定しません。
手応えがあった方も、不安な方も、この期間は一度しっかり休むことをおすすめします。長い準備期間と本番を終えた後です。まずは自分を労ってください。
そのうえで、もし「手応えが不安だ」という方は、この期間に今年の答案を振り返っておくと、仮に来年もう一度挑戦することになった場合に、大きなアドバンテージになります。記憶が新しいうちに「どこで詰まったか」を書き留めておくだけでも十分です。
二次試験で差がつくのは「記述の書き方」
私自身、建築設備士の二次に合格しています。受験して強く感じたのは、二次で問われるのは知識の量ではなく、「限られた時間で、伝わるように書けるか」だということでした。
製図はある程度描ける。設備の知識もある。それでも二次でつまずく人は少なくありません。原因の多くは「記述」にあります。
- 設備名を書いただけで、なぜそれを選ぶのかが書けていない
- 施工条件を読み落として、的外れな記述になる
- 書くことが多すぎて、時間内にまとまらない
こうした部分は、知識を増やすだけでは解決しません。「受かる記述の型」を知り、それに沿って書く練習を重ねることで、初めて安定します。
もし来年、もう一度挑戦するなら
今年の手応えが不安な方、あるいは残念な結果だった方へ。
建築設備士の二次は、年に一度しかありません。次のチャンスは来年です。だからこそ、記憶が新しいこの時期から、少しずつ準備を始めた人が有利になります。
私は、二次の設計製図に向けて、本試験形式の模擬試験(全15回)と、15回分から必須問題165問を抽出してテーマ別に再編集した「記述マスター」を制作しています。
市販教材がほとんどない二次試験で、「受かる記述の型」を独学でも身につけられるようにまとめたものです。

なお、今年の課題は「ホテル」でしたが、二次試験の課題テーマは年によって変わります。
来年の課題が発表されたら、その課題に合わせた対策が必要になります。
ただし、「施工条件を読み取り、理由を添えて記述する」という二次の本質的な力は、課題が変わっても変わりません。
記述の型を身につけておくことは、どの課題でも活きます。
これから建築設備士を目指す方へ
この記事にたどり着いた方の中には、来年、一次から挑戦を考えている方もいるかもしれません。
建築設備士は、一次(学科)と二次(設計製図)で、求められる力が大きく異なります。
一次は幅広い知識、二次は設計と記述の実践力です。特に二次は市販教材が少なく、早めの準備が効きます。
一次の勉強法から二次対策まで、このブログとnoteでまとめています。あわせてご覧ください。








まとめ
- 建築設備士 二次試験(設計製図)に、一次のような解答速報はありません
- 明確な点数での自己採点はできませんが、条件の読み取り・記述・製図の観点で手応えを振り返ることはできます
- 二次は減点方式。一箇所のミスで即不合格ではありません
- 合格発表まではまず休み、不安なら今年の答案を振り返っておくと来年に活きます
- 二次で差がつくのは「記述の書き方」。受かる型は、独学でも身につけられます
受験された皆さまが、良い結果を迎えられることを願っています。
